Thursday, December 15, 2011

07/10 ノーベル平和賞にリベリア大統領ら女性3人 非暴力闘争

2011年10月7日23時1分 

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図:ノーベル平和賞に輝いた3氏の授賞理由拡大ノーベル平和賞に輝いた3氏の授賞理由
写真:インタビューに答えるサーリーフ大統領=6月17日、リベリア・モンロビア、古谷祐伸撮影拡大インタビューに答えるサーリーフ大統領=6月17日、リベリア・モンロビア、古谷祐伸撮影
 ノルウェーのノーベル賞委員会は7日、2011年のノーベル平和賞を、リベリアのエレン・サーリーフ大統領(72)、同国の平和活動家リーマ・ボウイーさん(39)、イエメンの人権活動家タワックル・カルマンさん(32)の3人に授与すると発表した。紛争解決や民主化に女性が大きな力を発揮できることを示した功績を評価した。
 女性の受賞は04年のケニアの環境保護活動家のワンガリ・マータイさん(今年9月に死去)以来。同委員会は授賞理由で、3人を「女性の安全のため、平和構築に女性が参加する権利のために、非暴力で闘った」とたたえた。
 サーリーフさんは05年にアフリカで初めて民主的に選ばれた女性大統領。リベリアでは独裁政権下で14年にわたって内戦が続き、貧困が深刻化した。サーリーフさんは大統領に就任後、政府への女性登用など女性の支援に力を注ぎながら国家の立て直しをはかった。ボウイーさんは女性の参政権を訴え、宗派や民族を超えて女性を組織化した。サーリーフさんとも連携し、非暴力による民主化運動の先頭に立った。
 カルマンさんは長期独裁政権が続くイエメンのジャーナリスト。NGOを創設し、女性の権利や表現の自由を訴え、「アラブの春」と呼ばれる中東の民主化運動にイエメンで関わってきた。32歳の若さでの受賞だ。
 賞金は1千万スウェーデンクローナ(約1億1千万円)。3人で等分する。授賞式は12月10日にオスロである。(オスロ=伊東和貴)

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