2011年12月15日10時9分
米タイム誌は１４日、毎年恒例の「今年の人」に、特定の個人ではなく、「抗議する人」を選んだ。チュニジアに始まった「アラブの春」や、ニューヨークのウォール街を震源地に始まった米国の反格差運動など、デモが歴史をつくる原動力となったとした。
タイム誌は、若年層の高失業率に悩むスペイン、財政危機に陥ったギリシャのほか、下院選の結果に疑問を投げかけるロシアのデモなどに言及した。今年は、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアが大きな影響力を持ったと評価。中東で相次いで独裁政権が崩壊するなど、デモが国の体制を変えるまでになったと指摘した。
過去に個人以外が選ばれた例としては、２００３年の「アメリカ兵」などの例がある。昨年はフェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ氏だった。（ニューヨーク＝田中光）
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