千葉県柏市内の2清掃工場と、同県印西市など3市町でつくる印西地区環境整備事業組合の印西クリーンセンターで出た焼却灰から、国が埋め立てせずに保管するよう指示している1キロ・グラム当たり8000ベクレルを超す放射性物質が検出されていたことが9日、分かった。
柏市幹部によると、北部クリーンセンター(柏市船戸)と南部クリーンセンター(同市南増尾)はともに、6、7月の検査で1キロ・グラム当たり1万ベクレル以上の放射性セシウムを検出した。
環境省は東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、東北、関東の15都県に、一般ごみ焼却施設から出る焼却灰について放射性物質を測定し、1キロ・グラム当たり8000ベクレルを超えた場合は埋め立てせずに一時保管するよう通知。このため、両クリーンセンターでは現在、焼却灰の最終処分場への埋め立てを中断し、敷地内に保管している。
このほか、印西市、白井市、栄町でつくる印西地区環境整備事業組合が4日、ゴミ処理施設「印西クリーンセンター」(印西市大塚)で出た焼却灰について放射性物質を測定したところ、1キロ・グラム当たり1万3970ベクレルの放射性セシウムを検出。同組合は、印西市岩戸の最終処分場への埋め立てを中止し、同処分場と同じ敷地内にある倉庫に密閉して保管しているという。
(2011年7月10日13時29分 読売新聞)
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