2011年4月11日19時53分
各地の最大震度
11日午後5時16分ごろ、福島県浜通りを震源とする地震があり、同県いわき市や茨城県鉾田市などで震度6弱、福島県白河市などで震度5強の揺れを観測した。東京23区では震度4を記録した。震源の深さは約6キロで、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.0と推定される。
気象庁によると、その後も福島県浜通りを震源とする地震が相次ぎ、同5時17分には震度5弱(福島県天栄村)で、同26分にも震度5弱(同県古殿町)を観測した。2回目の地震はM6.0、3回目はM5.6と推定されている。気象庁は、いずれも東日本大震災の余震としている。
この地震の影響で、茨城県龍ケ崎市で、転倒した男性(46)が後頭部を強く打って死亡。県内ではほかに5人がけがをした。福島県いわき市田人町石住(たびとまちいしずみ)では家屋が倒壊。4人が閉じ込められているとの情報もある。倒壊した家屋は3、4棟という。
気象庁は午後5時18分、茨城県に津波警報を、宮城、福島両県、千葉県九十九里・外房に津波注意報を出したが、午後6時5分、いずれも解除した。津波は観測されなかったという。今回の震源は陸地だったが、海域まで約20キロと近く、地震の規模が大きかったため、破壊される断層の範囲が海域まで及んでいる可能性があり、津波警報などを出したという。
3月11日の東日本大震災の余震で、震度6弱以上を観測したのは3回目。震度5強が6回、5弱が10回発生している。土井恵治・地震予知情報課長は「今後もM7クラスの余震が一定期間、発生すると考えている」と話す。 ◇
各地の主な震度は次の通り。
【震度6弱】福島県いわき市、中島村、古殿町、茨城県鉾田市
【震度5強】福島県白河市、須賀川市、茨城県日立市、高萩市、北茨城市、栃木県那須町
【震度5弱】福島県郡山市、白河市、二本松市、本宮市、田村市、伊達市、宮城県岩沼市、山形県上山市、茨城県ひたちなか市、水戸市、埼玉県春日部市、栃木県大田原市、下野市、宇都宮市、新潟県阿賀野市
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