2012.3.17 21:35 [家族・少子高齢化]
横浜市旭区中希望が丘の住宅で昨年12月、「孤立死」したとみられる母親(77)と重い障害のある息子(44)が見つかった問題。自宅近くの住人によると、2人は町内会に入っておらず、近所付き合いはほとんどなかったという。
病死していた親子の自宅は、相鉄線希望ケ丘駅から約500メートルの閑静な住宅街にある。母親とあいさつを交わす程度の仲だったという近所の40代主婦は「こんな近くで『孤立死』が起きると思っていなかったので驚いている。近所付き合いがしっかりしていれば、何とかしてあげられたかもしれない」と肩を落とした。
男性会社員(63)は「話したことはないが、障害のある息子さんがいるのは知っていた。息子さんの介助に全力を注いでいたから、近所付き合いができなかったんだろう」と話した。
旭区によると、区内では独居高齢者らを見守る民生委員やボランティアが原則として65歳以上の1人暮らしの人を訪問。他に特別な事情がある家庭は本人の同意を得て対象としている。親子の住む地区担当の民生委員は息子に障害があることを知らなかったため、訪問しなかったと話しているという。
旭区などによると、息子は昭和61年4月から、同区内の福祉施設に通所。同施設の車で送迎され、週4日前後、自動車部品の組み立てなどの作業を行っていた。息子の性格は素直でおとなしく、作業にはまじめに取り組んでいたという。
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