Tuesday, March 29, 2011

29/03 汚染水除去、本格化…3号機では「玉突き排水」

 東京電力福島第一原子力発電所では29日、原子炉に冷却水を送る作業と並行して、タービン建屋地下の放射能汚染水を排出する作業が本格化した。

 建屋地下に漏れ出した汚染水が、建屋の外側の作業用トンネル「トレンチ」にも大量にたまっていることが28日に判明。海への流出を避けるため、1号機では建屋内の復水器に汚染水を移す作業が24時間態勢で続き、3号機では、汚染水の回収先である復水器が満水なため、それをあらかじめ別のタンクに移す「玉突き排水」も新たに始まった。炉の冷却は最優先だが、除去に手間のかかる汚染水は増える。ジレンマの中で作業が進められている。

 原子炉の冷却には、十分な量の冷却水を注入することが必要だ。しかし、例えば2号機では、放射能を帯びた冷却水が、原子炉格納容器からタービン建屋に漏れ出ているとみられている。漏出を減らすには、冷却水の注入を最小限にとどめなければならないが、少なすぎると原子炉の温度は上がってしまう。

(2011年3月29日12時09分 読売新聞)

No comments:

Post a Comment