2011年12月18日13時29分
金融庁は16日、保険金不払い問題で生命保険10社に対して2008年に出した業務改善命令を解除した。01年度から10年度までの10年間の不払いは全体で約116万件、計1136億円にのぼったが、最近は件数が減り、改善したと判断した。05年から保険業界を揺るがしてきた不払い問題はひと区切りとなる。
金融庁は、10社に対して半年ごとに改善状況や不払い件数を報告するよう求めてきたが、今後は報告を求めない代わりに、すべての生命保険会社に対して自主的な公表を求める。
金融庁によると、ピークの05年度に10社で約17万8千件、計約198億円だった不払いは、10年度は約2千件、計約4億円に減った。
各社は、契約者が保険金を請求するときに出す書類のチェックを強化し、支払い漏れを少なくしたという。また、「死亡時だけでなく、入院や手術でも給付金がもらえる」といった本契約に追加する「特約」は、請求を忘れて給付金が払われないなど不払いの温床になっていたが、特約を減らすなど商品の見直しもしたという。
不払い問題では、「契約者からの請求がなければ保険金は支払わない」という保険業界の姿勢が批判された。新しい契約獲得に力を入れるあまり、すでに契約している客へのサービスがおろそかになる傾向も指摘された。
金融庁は16日、保険金不払い問題で生命保険10社に対して2008年に出した業務改善命令を解除した。01年度から10年度までの10年間の不払いは全体で約116万件、計1136億円にのぼったが、最近は件数が減り、改善したと判断した。05年から保険業界を揺るがしてきた不払い問題はひと区切りとなる。
金融庁は、10社に対して半年ごとに改善状況や不払い件数を報告するよう求めてきたが、今後は報告を求めない代わりに、すべての生命保険会社に対して自主的な公表を求める。
金融庁によると、ピークの05年度に10社で約17万8千件、計約198億円だった不払いは、10年度は約2千件、計約4億円に減った。
各社は、契約者が保険金を請求するときに出す書類のチェックを強化し、支払い漏れを少なくしたという。また、「死亡時だけでなく、入院や手術でも給付金がもらえる」といった本契約に追加する「特約」は、請求を忘れて給付金が払われないなど不払いの温床になっていたが、特約を減らすなど商品の見直しもしたという。
不払い問題では、「契約者からの請求がなければ保険金は支払わない」という保険業界の姿勢が批判された。新しい契約獲得に力を入れるあまり、すでに契約している客へのサービスがおろそかになる傾向も指摘された。
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