2011年4月25日22時40分
福島県は25日、福島第一原発から半径20キロの「警戒区域」内で、衰弱死した牛の消毒作業などを始めた。
殺処分を定める口蹄疫(こうていえき)などの伝染病と違い、原子力災害の被災地の家畜をどう扱うかは法律上想定されていない。このため20キロ圏内の家畜は移動も殺処分もできず、畜舎で餓死したり、野放しになったりしていた。
この日、県家畜保健衛生所の獣医師ら6人が同県南相馬市小高区に入り、牛や豚、鶏の畜舎を調査した。死んだ子牛8頭が見つかり、1カ所に集めて消石灰とブルーシートをかけた。放射線量が高い場所を除き、5月上旬までに区域内の全域で処理をする予定だ。
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