Monday, May 23, 2011

21/05 米の3原発、全電源喪失対策に不備 米規制委が検査

2011年5月21日20時58分

 米原子力規制委員会(NRC)は20日、東京電力福島第一原発の事故を受け、全米の原発を対象にした緊急検査の結果を発表した。福島原発で起きたような全電源喪失への備えでは、3原発で不備が見つかった。

 全米では65の原発で104基の原子炉が運転している。検査の結果、全電源喪失対策のほか、津波・洪水対策で2原発、テロ対策で9原発に不備があった。不備はいずれも主に作業員の訓練上の問題だった。

 米国の原発のテロ対策は2001年9月の米同時多発テロ発生を受けて義務づけられた。炉の設計の想定を超えた大規模な爆発や火災が起きても炉心や燃料プールを冷却できる備えを求めている。詳しい内容は非公開だが、津波対策の強化にもなるため日本も同様の対策を取っていれば、福島第一原発の事故の深刻化は防げたとの見方が出ている。(ワシントン=勝田敏彦)

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