Friday, May 6, 2011

06/05 1号機建屋の換気装置稼働、水棺作業も本格化

福島第一原発1号機原子炉建屋内の放射線量を測定する作業員(5日、東京電力撮影)

 東京電力福島第一原子力発電所で5日、1号機の原子炉建屋に作業員13人が入り、放射性物質に汚染された建屋内の空気の浄化システムを稼働させた。

 同建屋に人が入ったのは、3月12日の水素爆発後、初めて。6日には、圧力容器への注水量を毎時6トンから8トンに増やした。東電は、格納容器を水で満たす「水棺」を約20日間で完成させる計画で、原子炉の安定化に向けた進展が期待される。

 原子炉建屋には5日午前11時32分、まず東電社員2人がタービン建屋とつながる二重扉を開けて入り、26分間かけて放射線量を測った。午後には協力会社の社員を含む11人が入り、換気用のホース8本を設置。作業は午後3時過ぎに終わり、換気装置が稼働した。

 原子炉建屋内の放射線量は毎時8~93ミリ・シーベルト。作業員13人の被曝ひばく線量は0・31~3・16ミリ・シーベルトで、東電は「計画していた3ミリ・シーベルト以内にほぼ収まった。健康への影響はないと考える」としている。

 浄化システムは、建屋内の空気中のヨウ素131の濃度を30分の1以下に減らすのが目標。浄化が順調に進めば、原子炉を冷却する熱交換器の設置が16日にも建屋内で始まる。

(2011年5月6日13時29分 読売新聞)

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