東京電力は5日、福島第一原子力発電所の防波堤内の海底で採取した土から、1キロ・グラム当たり8万7000ベクレルの放射性セシウム137を検出したと発表した。
事故前に同じ場所で行った環境調査に比べ約3万8000倍の濃度にあたる。
土は1号機北側の岸壁から東約30メートルの海底で4月29日に採取された。セシウム137以外にも、事故前は検出しなかった放射性のヨウ素131が同5万2000ベクレル、セシウム134が同9万ベクレル検出された。
これらの濃度は、事故で放射性物質が飛び散った同原発敷地内の土壌に比べ、5分の1以下のレベル。東電は「高濃度の放射能汚染水が流れ込んだか、大気中の放射性物質が落ち、海底に沈殿した可能性がある」としている。
(2011年5月6日11時14分 読売新聞)
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