民主党の小沢一郎元代表が6日、週明けから政権批判を強める意向を明らかにし、党内では「事実上の倒閣宣言だ」(幹部)との見方が広がった。
元代表は、東京電力福島第一原子力発電所事故への菅政権の対応に関し、千葉県いすみ市内で記者団に「週明けから国会で審議が始まる。『政府の対応がこのままではいけない』といろいろな機会に今まで以上に声を大きくしていきたい」と語った。野党が内閣不信任決議案を提出した場合の対応については「今そんなことを考えているわけではない」と述べるにとどめた。
ただ、「菅降ろし」の具体的な戦略は不透明だ。元代表を支持するグループでは、野党が参院で首相問責決議を可決させ、首相への不信感が党内外に広がるのを待って、衆院での不信任可決を目指す――との構想も浮上しているが、「野党頼み」の側面は否めない。しかも、自民党内で「元代表と連携する機運はほとんどない」(同党幹部)のが現状だ。
(2011年5月6日20時33分 読売新聞)
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