東京電力は15日、福島第一原子力発電所から高濃度汚染水を海洋へ拡散させないため、2号機取水口付近で止水用鉄板4枚を設置し、予定していた計7枚の設置を完了した。
水中カーテン(シルトフェンス)の設置は1~4号機の各取水口など計6か所ですでに終えており、汚染水が新たに海洋へ流出しても、その拡散を防ぐメドが立ってきた。
鉄板は、2号機取水口を囲った水中カーテンの内側に設置した。東電はさらに、2、3号機の取水口前の海中に、放射性セシウムを吸着する物質「ゼオライト」が入った土のう計10袋を設置する作業も開始。同日中に計3袋個の投入を終えた。
一方、1号機格納容器は、窒素を送り続けているにもかかわらず、午後2時現在の圧力は1・9気圧までしか上がらず、横ばい状態が続いた。格納容器から気体が漏れているとみられる。ただし、原発敷地内にある放射線監視装置の計測値に目立った変化はみられないことから、東電は放射性物質の多量の拡散は起きていないとみている。
(2011年4月15日21時56分 読売新聞)
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