米アップルのジョブズ前CEO=ロイター
米アップルを創業し、同社を時価総額世界一の企業に育てたスティーブ・ジョブズ前最高経営責任者(CEO)が5日、死去した。56歳だった。パソコン、デジタル音楽販売、スマートフォン(多機能携帯電話)、コンピューター・グラフィックス(CG)映画など、IT関連産業で数多くの新製品や新サービスを生み出した。
ジョブズ氏は1976年、友人とアップルコンピュータ(現アップル)を創業。コンピューター産業で米IBMが支配的な存在だったころ、家庭でもコンピューターを気軽に操れるようにと、パソコン「アップル」を発売してヒットさせた。操作性に優れた「マッキントッシュ」シリーズも人気を博し、パソコンが世界の家庭に普及する礎を作った。
2001年に発売した携帯デジタルプレーヤー「iPod(アイポッド)」と、03年に始めたネット経由の音楽配信事業「iTunes(アイチューンズ)ミュージック・ストア」は、CDが主流だった音楽流通の形態を激変させた。07年に発売したスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」、10年に発売したタブレット端末「iPad(アイパッド)」も大ヒットし、ライバル社がこぞって追随した。
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