Monday, July 11, 2011

11/07 憂楽帳:節電の効果

 昨年173キロワット時、今年112キロワット時。いずれも東京電力から通知された我が家の最近1カ月間の電気使用量だ。検針期間が若干、異なるが、今年の使用量は約30%も減っていた。

 企業も家庭も「節電を」と要請される中、自宅でどれだけ減らせるか試してみた。心がけたのは、朝の出勤前などの在宅時になるべく部屋に日光を取り入れ、消灯する単純な行為だった。
 環境省によると、電気使用量で照明の占める割合は、一般的な家庭で約16%、オフィスの専有部分では4割にもなる。「照明を消すことは、費用ゼロで高い節電効果を示す優れた手法です」と同省の担当者は話す。
 日本中で電灯が外され、ビルの廊下が暗いのもうなずける。同省は28%の節電目標のうち、照明の使用量を6割減らすことで6%分を見込んでいる。
 だが暗い話ばかりではない。我が家は節電効果で電気料金が約2割減った。昨今、何かとその行為に怒りを覚える電力会社への支払いが減り、ほんの少し温かくなった懐で、1日だけ豪華なランチを楽しんだ。【江口一】
毎日新聞 2011年7月11日 東京夕刊

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