Saturday, April 2, 2011

02/04 コーラン焼却までの映像、米教会が自身のサイトに掲載

2011年4月2日23時25分

 アフガニスタンでデモ隊が国連事務所を襲撃した事件。問題の発端となった米フロリダ州のキリスト教会は3月下旬、イスラム教の聖典コーランを「公開裁判」にかけて「有罪」判決を下し、燃やすまでの様子を記録した映像を自分たちのインターネットサイトに掲載していた。

 同サイトによると、裁判で「検察」側は、コーランは永遠の起源を持たず、神聖ではない、などと主張。ターバンを巻いた男性がコーランを弁護してみせたが、灯油をかけて燃やすとの「判決」が下された。

 この教会のテリー・ジョーンズ牧師は昨年も、米同時多発テロが起きた9月11日に合わせてコーランを焼く計画を公表し、国際的な批判を浴びた。その際は、アフガニスタン駐留米軍のペトレイアス司令官らが計画中止を呼びかけたのに応じ、矛を収めていた。

 だが今回、ついにコーランを焼却したことの波紋が広がり、実際に人命が失われる事件に発展した。ジョーンズ牧師はAFP通信に対し、アフガニスタンでの襲撃について「衝撃を受けた」としながらも、「責任があるとは感じない。行いも変えない」などと語った。(ニューヨーク=春日芳晃)

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