東日本巨大地震の影響で、全国の祭りやイベントに自粛ムードが広がる中、花見イベントの取り扱いを巡り、阪神間の自治体の対応が分かれている。
「華美なイベントはふさわしくない」と、中止を決めた自治体がある一方、「大勢の花見客に募金を呼びかけることができる」と、開催に踏み切る自治体もある。
兵庫県伊丹市は、昆陽池公園などで1~14日に予定していた「さくらまつり」を中止。ぼんぼり約70個の下で夜桜を楽しむイベントだが、主催する市公園緑化協会は「節電ムードの中、華美な照明はふさわしくないと判断した」という。
三田市でも、市観光協会が10日に予定した武庫川べりを歩くイベント「第7回武庫川さくら回廊ウォーク」を取りやめた。すでに900人以上の申し込みがあり、同協会は参加料800円の返金を始めたが、市民から「参加費は義援金に回してほしい」との申し出があり、手続きを進めているという。
一方、芦屋市は芦屋川左岸の「芦屋さくらまつり」(2、3日午前10時~午後7時)を実施する。屋台が並ぶ縁日やコンサートをやめるが、テーマを「がんばれ 東北 ~東日本大震災被災地支援~」とし、募金箱を設置する。同まつり協議会の事務局は「最後まで悩んだが、被災地を支援する義援金が集められる」。
西宮市の夙川公園などで予定される「西宮さくら祭」(3日午前10時~午後4時)も、鏡割りやビンゴゲームを自粛し、募金箱も置いて開催する。
(2011年4月2日09時47分 読売新聞)
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