Wednesday, May 2, 2012

【三国争乱 春秋炎城】春秋淹城 ストーリー-第1話~第15話



第1話
春秋時代の中国。小国・淹城は、近隣の呉・越・楚に狙われていた。その淹城へ、鄭の名宰相・子産の子孫を名乗る公孫宇がやってくる。しかしその肩書きは偽りだった。公孫宇は道中、村娘の羅敷と、農民の賀子丹に出会う。そして城に着くと、「子産の遺言に基づき、伯淹様を補佐したい」と申し出る。一方、泥棒を捕らえようとした子丹と羅敷が、呉軍に捕らえられてしまう。実は淹城の姫君だった羅敷。伯淹らが策を練る中、公孫宇が交渉役を買って出る。

第2話
めんどりを携えて呉に現れた公孫宇は、羅敷と子丹の救出に成功する。同じ頃、呉越両国は中原制覇を目論んでいた。呉では、伍子胥と呉王の公子夫差が越討伐を主張し、まず淹城の桑樹噸(そうじゅとん)を平定すべきと説く。一方の越では、王の允常が病に倒れる中、太子勾践が、呉討伐の要は淹城であると見ていた。しかし淹城の君主・伯淹は鶏の世話にいそしむばかりか、桑樹噸を守る役目として、鳥泥棒の毛を指名。伯淹の真意が読めない公孫宇は、苛立ちを募らせる。

第3話
子丹は、義姉との平穏な暮らしに戻るも、「立身出世」を夢みていた。そんな中、行商人から買った靴の底に、謎の図案が記された羊の皮が入っていることに気づく。ある夜、城を抜け出した羅敷は桑樹噸(そうじゅとん)へ行き、胸に秘めた思いを子丹に打ち明ける。やがて、淹城に雨が降り続く。水位を増す河と鶏舎に執心する伯淹に、義妹の碧蓉が詰め寄る。一方、公孫宇は、鶏舎が治水工事の模型だと気づく。呉では、王の闔閭が、太子波に淹城討伐を命じていた。

第4話
呉王に命じられ淹城制圧に向かう太子波だが、軍を熱心に統率せず、兵の不満を買う。淹城では、伯淹の計画を見抜いた公孫宇が、淹城全体の治水計画を任される。一方、越も、兵を待機させる。公孫宇は、太湖の堤防を決壊させることで、呉軍の行く手を阻むことを提案。下流の桑樹噸(そうじゅとん)が水没することを知りつつも、伯淹は淹城を守るため、その案を採用する。ついに堤防は決壊。呉軍は水難を避けて待機する。事情を知らない羅敷は、桑樹噸に向かっていた。

第5話
呉は淹城と和議を結ぶ。伯淹のもとに、桑樹噸(そうじゅとん)の村民は無事との知らせが入る。羅敷も戻り、城は喜びにわく。一方、高熱に苦しむ義姉を救うため、子丹は、羅敷にもらった玉帯鉤を手に城へ行く。取り次いでもらえず引き返すが、偶然通りかかった公孫宇に助けられる。呉では波太子のふがいなさに、呉王・闔閭が激怒し、副将の伯嚭(はくひ)を左遷する。伯嚭に裏で取り入ろうとする夫差。波太子は、「夫差を太子にしてほしい」と願い出るが、闔閭は取り合わない。

第6話
伯淹は被害を受けた桑樹噸(そうじゅとん)の復興と共に3年間の免税を約束する。公孫宇は功績を認められ、大夫に抜擢されるが、越にいる義父范蠡に状況を逐一報告していた。范蠡は、太子勾践に、淹城を興隆させ呉を抑えるための策を進言する。公孫宇への借金を返すため身売りをしていた子丹は結局、公孫宇に買い取られる。羅敷は叔母の碧蓉から、玉帯鉤をなくしたことを責められていた。開き直る羅敷に、碧蓉は玉帯鉤の持つ意味を話して聞かせる。

第7話
公孫宇は茶楼の女将・約と出会い、度々訪れるようになる。羅敷は、公孫宇を太傅にしたいと言い出すが、それは公孫宇の屋敷で働く子丹に会うための口実だった。ある日、大雨で蔵書を濡らしてしまう子丹。羅敷は、自分が濡れるのも構わず、必死で子丹を手伝う。2人の姿に嫉妬を覚えた公孫宇は、書を台無しにした子丹に激高する。羅敷と、廬常の娘・百翎(ひゃくれい)は、蔵書の修復を手伝うことにする。そんな中、公孫宇は、鶏舎の修理のため、子丹を現場に向ける。

第8話
公孫宇は伯淹に治水案を提案するが、有事の際に淹城が孤立してしまうことを見抜かれ却下される。そんな中、子丹の傘のあて布に使われていた羊の皮が、実は本物の公孫宇が伯淹にあてて書いた手紙であることが判明する。手紙を奪おうとする公孫宇。しかし、鶏舎の修復を手伝う子丹は、その図が鶏舎の地形に酷似していることを見抜き伯淹に献上する。窮地に追いやられた公孫宇は、自分は越の密偵であり、淹城に忍び込んだ目的を明らかにする。

第9話
公孫宇は淹城追放を命じられるも死罪は免れた。失意の中、越へ旅立とうとした矢先、伯淹の重臣である廬常から呼び出される。越と淹城とで友好関係を結ぼうと提案する廬常に対し何かを察した公孫宇は、淹城に留まることを決意し、約の茶楼に身を寄せる。一方、功労を認められ治水工事の現場監督に任命された子丹は、効率よく泥を運搬できないかと頭を悩ませていた。そんな中、激励のため工事現場に訪れた羅敷の乗る丸木舟を見た子丹は名案を思いつく。

第10話
楚王(昭王・在位:紀元前515-紀元前489)の誕生日を来月に控え、越では勾践が祝いの使者として大将・石買を派遣することを決めた。呉は公子の夫差を、淹城では、重臣の廬常がその役目を買って出る。しかし伯淹から楚王への贈り物を受け取った廬常は、思わぬ行動に出る。娘の百翎(ひゃくれい)はその様子を偶然目にしてしまう。治水工事は着々と進み、監督の子丹は、ソリで土を運ぶことを考案したことで、皆から一目置かれる存在となる。そんな中、伯淹の母、太后がついに臨終を迎える。

第11話
楚王(昭王)の誕生日を祝うために出発した廬常を、なぜか伯淹は見送らなかった。茶楼に身を寄せる公孫宇は、客のうわさ話で、楚王の誕生日の祝いに廬常が向かったことを知る。ある日、伯淹が治水工事の現場をに視察する。伯淹は、子丹が考案した丸木そりの使用で作業効率が格段に上がったことを知る。子丹の働きぶりに感心した伯淹は、子丹を司空の官位に抜擢し、治水工事の現場責任者とした。しかし出世を望まない義姉は激怒。子丹は勘当されてしまう。

第12話
約の茶楼の離れで「魚族」の文様を目にした公孫宇は、魚族と奄族の歴史を知り、同じ文様が入った鼎を廬常の書斎で見たことを思い出す。廬常は祝いの品として桑の実を楚王に贈る。激怒した楚王は淹城への出兵を決意。伯淹は運搬役の木墩(もくとん)らを収監する。越の太子勾践は、楚に遣わせた石買に淹城侵攻を命じていた。百翎(ひゃくれい)は公孫宇を訪ね、楚王への贈呈品をすり替えたのは廬常であることを告白する。公孫宇は百翎に、伯淹への謁見のとりなしを願う。

第13話
子丹は楚王への贈り物をすりかえたのは廬常だと疑うが、伯淹は、軽率な判断だとたしなめる。伯淹に謁見を許された公孫宇は、楚越両国の淹城進攻を伝えるが、逆に怒りを買い投獄されてしまう。しかし子丹と羅敷の協力により公孫宇の提案した策が実行に移される。子丹は越軍撤収を進言してもらうため、孫武将軍の住む山上へと向かう。一方、楚王の怒りを鎮めるには、桑の実を「高貴な宝」に仕立てあげればいいと考える公孫宇は周へと向かう。

第14話
山に隠棲する孫武は、子丹の兄の遺品を目にし、山を下りることを決意。子丹は道中、兵法の極意を教わる。一方、公孫宇は、周の天王に桑の実を「聖実」としてもらうことに成功。そして書庫で老タン・老子(ろうたん)に出会う。淹城では、公孫宇と子丹からの連絡がなく、碧蓉がしびれを切らしていたが、伯淹は、2人を信じて待つことにする。越の大将軍・石買は、わずかな兵糧と、老弱な兵を前に進軍をためらっていた。そんな状況を見抜いた孫武は、石買の本営へと向かう。

第15話
子丹と孫武は、越の将軍石買の駐屯地を訪れ、単刀直入に兵の撤退を求める。その頃、楚に周の天子から勅旨が届く。桑樹噸(そうじゅとん)の桑の実を聖果とし、桑実酒を聖酒に封じたとの内容だった。淹城侵攻の口実が消えた楚王は、廬常の謀略の理由を暴きにかかる。楚王は、犯人は廬常であると気づいていたのだ。廬常は、一族の過去を打ち明け、悲願達成に協力してほしいと訴える。楚王は厳しい条件を突きつける。一方、淹城では呉を迎え撃つ準備を始めようとしていた。

No comments:

Post a Comment