Wednesday, May 2, 2012

【三国争乱 春秋炎城】春秋淹城 ストーリー-第16話~第30話(最終話)



第16話
伯淹は、帰国した子丹と公孫宇の手柄を褒め、治水事業について相談。2人は3つの城郭と堀を造り、城壁を高くすることを提案する。翌日、伯淹は淹城を通過中の孔子一行を訪問し、「礼」によって国を治めることの大切さを知る。廬常も楚から帰国した。伯淹は一連の騒動は廬常の陰謀だと知りながら職に留まるよう要望。結局、公孫宇は上大夫に任命され子丹の昇進は見送られた。子丹は羅敷と一緒になるため実力で玉帯鉤を手にすることを誓う。
※孔子は国政に失望して弟子とともに諸国巡遊の旅に出た(紀元前497~紀元前483)

第17話
木墩(もくとん)との仲を知られてしまった百翎(ひゃくれい)は、廬常に叱責される。一方、公孫宇は廬常の不正を暗に指摘し、その思惑をけん制する。1年後、三城三河の工事は完了。祝典当日、孔子のほか、呉からは伍子胥、越から范蠡、楚から申包胥が招かれた。三国の使節が野心を胸に、応酬を繰り広げる。孫武は宴席には参加せず、馬を見ただけで三国の思惑を言い当て、国家の繁栄には民の信頼が大切だと説く。そして公孫宇も、牛に導かれて淹城を訪れた老子と再会する。

第18話
淹城の祝典に参加した范蠡は、養子の公孫宇と再会し、「越人であることを忘れるな」と釘を刺す。翌日、孫武が子丹の実家を訪ねる。実は子丹の兄・子凡はかつて孫武の部下で、前呉王の暗殺計画の口封じのため殺されたのだ。兄の過去を知った子丹は愕然とする。一方、廬常は申包胥から約束どおり楚に協力するよう詰め寄られる。越では国王・允常がついに崩御(紀元前496)。呉にも知らせが届き、闔閭は自ら越を攻撃すると宣言。波太子に留守中の監国を命じる。

第19話
子丹は自らの手で兄の敵を討つことを誓う。呉王闔閭は、越王崩御に乗じて越を討伐しようと自ら兵を率いて出陣。一方の越では、新しく王となった勾践が降参を進言する大臣らを激しく叱咤する。すると大夫の范蠡が、自ら軍を率いたいと願い出る。ついに呉越両軍は、越領内のスイ李(すいり)で激突するが、范蠡の奇計により呉軍は敗れる。足に傷を負った闔閭は淹城へと逃亡。同じ頃、淹城には戦で家を失った越の難民が押し寄せ救済策に追われていた。

第20話
羅敷は青子坡で足にケガを負う男性を献身的に介護する。感激した男性は、鳥型の玉を羅敷に贈る。羅敷は薬を取りに村へ戻るが、闔閭入国の報を受けた伯淹から都に戻るよう命じられる。そして子丹は青子坡へ、公孫宇は策を講じるため都に戻る。しかし越の刺客が侵入し、呉兵が殺されてしまう。子丹と羅敷に闔閭暗殺(紀元前496)の濡れ衣を着せられる公孫宇。刺客を送り込んだのは、公孫宇の義父・范蠡だった。板挟みとなった公孫宇は、淹城の官職を辞す決意をする。

第21話
官位を退いた公孫宇は約の励ましを受け、今後は商人になり、同じ目線で民衆を支えようと決める。呉の公子夫差は病床の波太子を見舞うが、すでに波太子の死期は近かった。無言の帰国をした闔閭と対面した夫差は、越王勾践への復讐を誓う。廬常は、楚王への密書の件を知った百翎(ひゃくれい)を激しく叱責するが、百翎と木墩(もくとん)の仲を自らの計画に利用しようとする。淹城では、碧蓉の後宮入りが発表され、軍務を引き継ぐ者として子丹と木墩が選ばれる。

第22話
廬常から伯淹暗殺の書状を受け取り喜ぶ楚王だが、申相国は「廬常を信用してはいけない」と警告する。木墩(もくとん)は廬家の婿養子になることを条件に百翎(ひゃくれい)との結婚を許されるが、廬常から暗殺計画について告白され思い悩んでいた。一方、子丹は伯淹から羅敷との結婚の許しを得る。伯淹は碧蓉との結婚を考えていたが、淹城との和親を図ろうとする越の范蠡と勾践が、思わぬ画策を巡らせていた。そんな中、淹城で米店を開いた公孫宇は偶然、子丹と再会する。

第23話
淹城に越からの国書が届く。それは越王の義妹と伯淹の縁組を申し入れる内容だった。廬常が反対する一方、碧蓉は、断れば越に淹城攻撃の口実を与えることになると、婚姻の受け入れを強く求める。頭を悩ませる伯淹は、碧蓉と2人きりになり、「いっそ君主の地位を捨てる」と思いの内を告げる。越では、宮女を王の義妹に仕立て上げ、淹城に送り込む準備を着々と進めていた。淹城と姻戚関係を結ぶことで、淹城を呉との戦いの盾に利用しようとしていたのだ。

第24話
イナゴが大発生した越は深刻な飢餓に陥っていた。食糧調達のため淹城へ向かった范蠡は、偶然、公孫宇の米店を訪れる。「必ず淹城を守るから米を貸してほしい。倍にして返す」という范蠡の言葉を受け、公孫宇は米を貸してしまう。一方、皆に邪魔者扱いされる芙蓉は、自暴自棄になり湖に身を投げる。しかし子丹に助けられ、特別な感情を抱き始める。軍の任務で多忙な生活を送る子丹は、羅敷と会う時間を作れず、2人の間に隙間風が吹き始めていた。

第25話
芙蓉は、子丹を付き添わせ、山で神に祈祷する。子丹は山に自生するいばらを見て、城壁の建設に利用することを思いつく。楚王は淹城を混乱に陥れるため、廬常の謀反を暴露する書状を送る。そんな中、病により申包胥が亡くなる。楚の書状を見た伯淹は廬常を問責。廬常は謀反心を認め、2人は決別する。村ではイナゴが大発生し、深刻な事態に陥る。また、経営に行き詰まった公孫宇の米店は閉店を余儀なくされ援助をしていた約も借金に追われてしまう。

第26話
イナゴの大群に襲われ、淹城は食糧不足に陥る。子丹は公孫宇に米の供出を依頼するが蔵は空だった。理由を問いただす子丹と伯淹を前に、公孫宇は范蠡に米を貸したことを説明する。越へ赴いた公孫宇は范蠡に米を返すよう懇願するが范蠡は拒絶。越王にも返還を拒否される。淹城に帰った公孫宇は死罪を免れるも牢に入れられてしまう。楚王に米との交換を持ちかけるため、伯淹は亡き母の墓を掘り、至宝「三輪青銅盤」を取り出すことを決意する。

第27話
信児と約は、公孫宇が苦役に服する採石場へ訪れるも追い返されてしまう。羅敷は、祖母の墓の副葬品まで掘り出そうとする父を問いただす。伯淹は、太后の遺書を見せ、なぜこのような手段を選ばねばならなかったのかをゆっくりと話し始める。果たして伯淹は太后の副葬品を掘り出し、監国職に子丹を任命。楚へ向かう準備をする。出発に先立ち採石場を訪れた伯淹は公孫宇に苦役の免除を言い渡し、いざという時は子丹の力になってほしいと告げる。

第28話
飢饉が深刻化する中、兵を集めようとする子丹に羅敷は不信感を募らせる。羅敷は百翎(ひゃくれい)の助言を受け、公孫宇がいる採石場に向かうが、そこでは強制連行が行われようとしていた。次第に険悪になっていく羅敷と子丹。誤解を抱く羅敷だが、公孫宇の説明により子丹の胸中を理解し始める。一方、都に戻った子丹は、越の間者である安娘の罠にはめられそうになるが、芙蓉に助けられる。追い詰められ騒ぎ出した安娘に子丹は剣を突き刺してしまう。

第29話
伯淹と碧蓉は、米を貸してほしいと楚王に懇願する。碧蓉は自らの命と引き換えに米を貸す約束を取り付け自害するが、楚王は約束を守ろうとはしなかった。激高した伯淹は刀を上げるが逆に殺されてしまう。楚王は米を持って淹城へ出兵する。呉と越も、淹城へ向かおうとしていた。芙蓉解放の一件で羅敷と争っていた子丹は米が届くことを知り、監国辞任の日は近いと語る。そんな中、伯淹と碧蓉の死を知った廬常は伯淹の言葉を思い出し後悔する。

第30話
淹城の城門で対峙する楚軍と淹城軍。楚軍に捕らわれた廬常が「伯淹と碧蓉は殺された」と叫ぶ。激怒し自分を見失う子丹。だが羅敷は敵の術中にはまらぬよう断腸の思いで伯淹と碧蓉の棺を燃やす。そんな中、呉・越の軍も到着し、楚軍は撤退。淹城を狙う三国は均衡状態に陥り、手を出せずにいた。その状況を見た羅敷は、三国の王を招き和議を提案する。淹城の新しい君主となった羅敷は、毅然とした態度で三国の王と協議し、ようやく争いが終わりを迎えた。




No comments:

Post a Comment