東日本大震災で緊急停止した東北電力女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)について、石巻市の亀山紘市長は9日の記者会見で、「安全対策をした上で再開する方向で考える必要がある」と述べ、運転再開を容認する考えを示した。
女川原発の再開容認は、地元首長で初めて。
女川原発は、運転中の1、3号機と、定期検査で原子炉が起動中だった2号機が、地震でいずれも自動停止している。亀山市長は「(地震で起きた)配電盤火災などは安全対策をしてもらわねばならない」としながら、「福島第一原発のようにならなかったことで、津波対策はある程度評価している」と語った。
東北電力と地元との安全協定で、再稼働は県と地元2市町の了解が必要。宮城県の村井嘉浩知事は9日の定例記者会見で、「応急対策をしているか、まず政府で判断して頂く」と述べた。女川町の安住宣孝町長は先月26日の原発視察の際、「電力復旧のための環境を整える必要がある」と発言している。
(2011年5月9日13時06分 読売新聞)
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