Sunday, March 27, 2011

15/03 東日本大震災:「ガイガーカウンター」で測定 被ばくQA

 原子力災害で心配なのが、放射性物質による被ばく(汚染)だ。放射線防護の鍵は(1)放射線源から離れる(2)放射線に接する時間を短くする(3)放射線を遮る環境にとどまる。また、放射性物質に触れたらすみやかに除去することも重要だ。被ばくを最小限に抑えるための心得をまとめた。【根本毅、下桐実雅子】

 Q 被ばくしたかどうか確実に知りたい場合は?

 A 原発がある自治体や大きな病院には「ガイガーカウンター」という測定装置があり、体に放射性物質が付着していないか調べることができます。

 Q 住んでいる地域に屋内退避指示が出た。どうすればいい?

 A 窓をしっかり閉め、エアコンや換気扇を使わないようにして、換気を最小限にします。やむをえず外出する場合は、マスクやぬれタオルなどで口・鼻を覆えば、放射性物質を体内に取り込む「体内被ばく」を最小限に抑えることができます。帰宅したら服を脱いで、ポリ袋に入れて口を縛り、すぐシャワーを浴びてください。

 このような対策をとっても体から放射線が測定されるようなら、体内被ばくの可能性があるので、医師の診断を受けてください。

 Q 避難指示が出た。どうやって避難する?

 A 徒歩や自転車での避難は避けて、車やバスを使ってください。肌を露出する服装にしないこと。注意点は屋内退避時の外出と同じです。

 Q 汚染された衣服は洗濯したらまた着られる?

 A 程度にもよりますが、通常の洗濯によってほとんどは除去でき、また着られます。心配な人は他の洗濯物と分けて洗えばいいでしょう。断水などで洗濯が難しい場合は、ウエットティッシュなどで表面をぬぐうだけでも、ある程度の効果があります。洗濯物を干す場合は室内に干します。

 Q 雨が降ったらどうすればいい?

 A 雨に放射性物質が含まれている可能性があります。雨にぬれないよう、屋内にいるのが一番です。外出する場合は、カッパを着るなど、皮膚や頭髪に水分がつかないよう注意しましょう。

 Q ネットで見たけど、ヨウ素を含むうがい薬や消毒剤を飲んだ方がいいの?

 A 重大事故の際に出る放射性ヨウ素は、体に取り込まれると甲状腺に集まる性質があります。これが甲状腺がんなどの原因になるため、緊急時の予防策として高濃度のヨウ素剤を服用する場合があります。

 しかし、市販のうがい薬や消毒剤などでヨウ素を含んだものを、代わりに飲むことは絶対にやめてください。ヨウ素含有量が少なく効果がない上、ヨウ素以外の成分が有害な可能性もあります。

 昆布などの海藻類にもヨウ素が含まれていますが、被ばくを防ぐには微量で、十分な効果は得られません。

 放射線医学総合研究所では、放射線被ばくについての相談電話(090・5582・3521▽090・4836・9386、午前8時半~午後5時15分)を設けています。

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毎日新聞 2011年3月15日 18時45分

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