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今回の四半期決算の損益悪化のきっかけとなったのは、07年に約63億ドルで買収したインターネット広告会社、米アクアンティブ。MSは今月2日、期待した収益をあげていないとして、のれん代約62億ドルを減損処理すると発表。4~6月期の四半期利益を吹き飛ばした形となった。
巨額の減損処理による赤字転落は評価が分かれている。19日の米株式市場の時間外取引でもMSの株式は、同日終値に比べて一時3%近く下落。その後、反転して一時3%近く上昇した。
スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は声明で「これからの1年で多くの新製品を出して前進する」と述べ、過去の買収や事業展開の失敗を処理し、攻勢をかける考えを示した。
業績を部門別にみると、今年10月に次世代版を投入する予定のOS(基本ソフト)の買い控えもあり、「ウィンドウズ」部門の売上高が前年同期比13%減、営業利益は18%減。一方、稼ぎ頭の業務用ソフト「オフィス」を担ぐビジネス部門は7%増収、9%増益と好調だった。
2012/7/20 6:37
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