毎年イー・ウーマンが定期的に調査を続けている「働く母親と子育て、パートナー」についての調査の結果が出た。今年の参加者(回答者)は710名。2011年の震災や、長引く不景気が、調査結果に影響を与えているのだろうか。
【2月第1回】働く母親は、「子どもが増えたらいい」と考えている
地球上の人口は増え続けているのに、日本の人口は減少している。少子化は、長年にわたり政治課題にも挙がっている。働く女性が多い国ほど出生率が高いというデータがあるにもかかわらず、日本では、女性が働いていることが出生率の減少原因ではないかとさえ言われたことがある。
では、仕事を持ち、働いている女性たちの意識はどうなのか。「日本はもっと子どもが増えたらいいと思いますか?」というシンプルな質問に、約8割の働く女性はイエスと答えた。働く女性たちは、子どもが増えたらよいと考えているのだ。
そして、つづけて、「どうしたら子どもが増えると思いますか?」と聞いてみると、圧倒的に1位となったのが「働く母親が仕事を続けられる職場環境」、74.8%。2位の「子どもを産みたくなる夢のある会社」、40.7%に大きく差をつけた。同時に、気になるのが代3位。37.5%の「夫の理解と協力」。子どもを産むのも育てるのも夫婦の仕事のはずが、母親には働く環境が与えられず、家では夫の理解や協力もない、となると子どもが増えるはずがない。さらに興味深いのが、最下位だった「児童手当・子ども手当などの子どもあたりの現金支給」。政策を考える上で企業環境、男性の仕事姿勢が重要なのは明白だ。
調査実施:2011年12月22日(木)~2012年1月16日(月)
調査方法:インターネットによる自記入式アンケート
対象:イー・ウーマンピア(http://ewoman.jp)
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