Saturday, April 23, 2011

23/04 「段ボール上で寝る気持ち分かるか」怒る避難者

 「いつ戻れるのか」「社長もここに住んでみろ」。

 福島県内の避難所を謝罪のために訪れた東京電力の清水正孝社長は22日、避難者から厳しい言葉を浴びせられた。避難所の訪問は、福島第一原発の事故後、初めて。清水社長は終始うつむき、目を伏せたままだった。

 同県富岡町と川内村の両役場が置かれ、約2000人が生活する「ビッグパレットふくしま」(郡山市)。清水社長は約2時間にわたり、「ご迷惑をおかけしています」などと床に手をついて謝罪を繰り返した。「段ボールの上に寝る気持ちが分かりますか」と女性が泣きながら詰め寄る場面もあった。

 清水社長は同夜、双葉町の住民らが集団避難する埼玉県加須市の旧県立騎西高校を訪ね、井戸川克隆町長に「心からおわび申し上げます」と謝罪した。到着が夜間だったため、町民に直接謝罪する機会はなかった。

(2011年4月23日08時08分 読売新聞)

No comments:

Post a Comment