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Tuesday, March 29, 2011

24/03 出荷停止区域の野菜・原乳の買い上げ検討 枝野官房長官

2011年3月24日21時24分

 枝野幸男官房長官は24日午後の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて菅直人首相が出荷停止を指示した農産品や畜産品について、「補償があまり遅ければ、生活にかかわってくる。買い上げはひとつの提案だ」と述べ、市場に流通させられなくなった野菜や原乳(搾りたての牛の乳)などについて政府が買い上げを検討していることを明らかにした。

 基準値を超える放射性物質が検出された福島など4県の一部野菜や原乳が出荷停止となったことを受けて、福島県選出の国会議員が農作物の買い上げを求めていた。買い上げ策のほかにも、篠原孝農林水産副大臣は24日の会見で「(農家救済の)方策を考えている」と説明。農水省では補償が実施されるまでの間、つなぎ融資を可能にする案も検討されている。

229/03 福島の野菜農家が自殺 摂取制限指示に「もうだめだ」

2011年3月29日5時30分

畑には自殺した男性が作ったキャベツが並んでいた=福島県須賀川市、西堀写す

 福島県須賀川市で24日朝、野菜農家の男性(64)が自宅の敷地内で首をつり、自ら命を絶った。福島第一原発の事故の影響で、政府が一部の福島県産野菜について「摂取制限」の指示を出した翌日だった。震災の被害に落胆しながらも、育てたキャベツの出荷に意欲をみせていたという男性。遺族は「原発に殺された」と悔しさを募らせる。

 自宅は地震で母屋や納屋が壊れた。ただ、畑の約7500株のキャベツは無事で、試食も済ませ、収穫直前だった。遺族によると、男性は21日にホウレンソウなどの出荷停止措置がとられた後も「様子をみてキャベツは少しずつでも出荷しないと」と話し、納屋の修理などに取り組んでいた。

 23日にキャベツの摂取制限指示が出ると、男性はむせるようなしぐさを繰り返した。「福島の野菜はもうだめだ」。男性の次男(35)は、男性のそんなつぶやきを覚えている。「今まで精魂込めて積み上げてきたものを失ったような気持ちになったのだろう」

 男性は30年以上前から有機栽培にこだわり、自作の腐葉土などで土壌改良を重ねてきた。キャベツは10年近くかけて種のまき方などを工夫し、この地域では育てられなかった高品質の種類の生産にも成功。農協でも人気が高く、地元の小学校の給食に使うキャベツも一手に引き受けていた。「子どもたちが食べるものなのだから、気をつけて作らないと」。そう言って、安全な野菜づくりを誇りにしていたという。

 遺書はなかったが、作業日誌は23日までつけてあった。長女(41)は「こんな状態がいつまで続くのか。これからどうなるのか。農家はみんな不安に思っている。もう父のような犠牲者を出さないでほしい」と訴える。(西堀岳路)