Saturday, April 23, 2011

21/04 福島第1原発:敷地内のがれき撤去継続 遠隔操作の重機で

 福島第1原発事故で東京電力は21日、敷地内に散乱したがれきを遠隔操作の重機で撤去する作業を進めた。完了には半年かかる見通しで、10日の作業開始からこれまでに4立方メートルのコンテナ40個分を回収した。

 放射性物質の付着したがれきを撤去することで、周辺の放射線量を下げるとともに、通路を確保して作業環境の向上を図る。ただ、がれきの最終的な処分方法は決まっておらず、今後の検討課題だ。

 東電は、2号機近くの立て坑から集中廃棄物処理施設へ汚染水の移送を続行。立て坑の水位は21日午後6時に地表から84センチとなり、19日の移送開始から4センチ下がった。

 また経済産業省原子力安全・保安院によると、2号機取水口前で20日に採取した海水の放射性物質の濃度が前日の数倍に上昇した。新たな汚染水流出はなく、海中に設置した「シルトフェンス」が拡散を抑え、汚染水が内側に滞っているためとみている。

 東電によると、被ばく線量が緊急時の上限の100ミリシーベルトを超えた作業員が1人増え、21日現在で計29人になった。厚生労働省は今回の事故対策に限り、上限を250ミリシーベルトに引き上げている。毎日新聞 2011年4月21日 23時11分

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