Sunday, April 10, 2011

06/04 asahi 天声人語 - tiếng chuông báo động của đài NHK khi nào mới ngưng?

2011年4月6日(水)付

 コンビニもカップ麺もない時代、夜更けの食欲は夜鳴きそばの屋台が満たした。チャルメラの哀調に、寝たはずの腹の虫が共鳴したものだ。耳の条件反射とでもいうのか、終業のチャイムは解放感を醸し、緊急車両のサイレンは胸騒ぎを催す▼「テレビの地震速報が鳴るたび、5歳の娘が近くの人に抱きつくようになった」。週刊誌のアエラに、都内の主婦(39)の話があった。耳目を引こうと不協和音を重ねたあのチャイム。「意図された不快音」にどれほど身構えただろう▼気象庁は4年前から、最大震度5弱以上の地震を予測すると、揺れが強そうな範囲に緊急速報を出している。震災前までは、17回中12回で想定した地震が起きた▼が、あの日を境に「打率」が落ちた。48回も出したうち、想定通りは本震を含め16回、あとは震度2以下の地域にも速報してしまい、最大でも2という「空振り」も12回。逆に、震度5級を7回見逃した▼同時に起きた余震を、計器が大地震と勘違いするらしい。気象庁は恐縮するが、3割当たればオオカミ少年ではないし、打者と同様、見逃しより空振りがいい。5歳には気の毒だが、身構えて終われば幸いである▼各地の震度がすぐ報じられる様子に、慣れない外国人は驚嘆するという。苦い経験から硬軟の技を紡いだ地震国らしく、この悲しみ、悔しさも必ずや知恵に変え、津波から反射的に身を守るすべを磨こう。二度と災害に泣かない故郷こそ、亡き人の願いだ。一粒の涙も無駄にすまい。

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