Saturday, April 9, 2011

09/04 冷却機能を一時喪失 宮城余震で女川・東通原発

2011年4月9日 朝刊

 経済産業省原子力安全・保安院は八日、宮城県で七日深夜に起きた東日本大震災の余震により、東北電力の女川原発(宮城県)と東通(ひがしどおり)原発(青森県)で使用済み燃料プールの冷却機能が最大一時間二十一分失われたと発表した。機能は回復し、プールの水温上昇もほとんどなかった。東京電力福島第一原発では1号機の原子炉格納容器内の放射線量が余震直後に急上昇したが、東電は「計器の故障」としている。

 保安院によると、女川原発では四系統動いていた外部電源のうち三系統が余震で停止。八日夜時点で一系統を除き動いている。燃料プールの冷却機能は、2号機で一時間二十一分、3号機で五十九分、1号機で五十三分停止した。

 東北電力によると、プールのポンプが異常を感知し自動停止したという。

 1~3号機の原子炉建屋の使用済み燃料プールからは、水があふれた。揺れであふれたとみられ、地震動とプールの水が共振して揺れが大きくなる「スロッシング現象」が起きたかどうか調べる。

 定期点検中の東通原発1号機のプール冷却機能も二十六分停止。外部電源復旧後に非常用発電機の燃料漏れが見つかり、発電機を停止した。結果的に冷却機能は維持されたが、外部電源が復旧しなかった場合、冷却機能に支障が出た可能性もあり、事態を重くみた保安院は「安全を担保する形で再検討の必要がある」としている。

 福島第一原発の1号機では、余震直後の八日午前零時に、格納容器内の放射線量が毎時一〇〇シーベルトになった。七日午前までは同三〇シーベルト台で推移しており、東電は「値がふらついており故障の可能性が高い」としている。

 ただ、1号機の原子炉内の温度は、七日正午の二二三度から、余震後の八日午前零時に二六〇度まで上昇。同日正午には二四六度に下がったが、保安院の担当者は「注視していく」としている。

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