Thursday, April 7, 2011

06/04 10メートル防潮堤を越す津波、間近で撮影 岩手・田老地区

2011.4.6 22:19

畠山昌彦さんが至近距離から撮影した、高さ10メートルの防潮堤を乗り越え民家に襲いかかる津波=3月11日午後3時すぎ、岩手県宮古市田老地区


 “万里の長城”とも言われ全国的に有名な岩手県宮古市田老地区の防潮堤(高さ10メートル、総延長2433メートル)を津波が乗り越える様子を、漁協職員の畠山昌彦さん(43)が約15メートルの至近距離で撮影していた。

 畠山さんは「映画のよう。あまりに現実感がなく逆に恐怖を感じなかった」と振り返った。

 3月11日、防潮堤近くの鉄筋3階建て漁協事務所で地震に遭遇。女性職員らを高台に避難させた後、事務所に居残った。

 地震の約20分後、漁港の船数十隻が渦を巻くように沖に流されていった。「津波が来る」。一度は防潮堤の上に立ったが、消波ブロックを大津波が乗り越えているのが見え、急いで事務所3階に戻った。

 十数秒後には波が事務所前の防潮堤に迫り、慌ててシャッターを切った。津波は防潮堤を乗り越え、事務所の2階まで浸水したが、建物は流されなかった。

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