Monday, March 28, 2011

28/03 地震と原発の二正面作戦、自衛隊10万人投入

行方不明者の捜索を行う自衛隊員たち(宮城県七ヶ浜町で)=三浦邦彦撮影


 「これは自衛隊始まって以来の大規模作戦だ」。

 未曽有の地震災害と、原発事故への対処という「二正面作戦」を強いられる展開に、自衛隊幹部は厳しい表情で語る。

 自衛隊は今回、総数23万人の隊員のうち、「警戒監視など必要最小限の要員を除いたすべての部隊」(防衛省幹部)という約10万7000人を投入。原発対処でも、陸自中央即応集団(司令部・東京都練馬区)の中央特殊武器防護隊に加えて、化学部隊を全国から結集した。

 頼りになる自衛隊だが、同時に彼らは被災者でもある。

 航空自衛隊松島基地は津波により2階の床下まで浸水し、F2戦闘機18機などが水没した。

 隊員やその家族の被害も大きい。隊員はこれまでに2人が死亡し、1人が行方不明。家族が被災した隊員も多く、陸海空合わせて隊員の家族の死者は約160人に達した。

(2011年3月28日10時19分 読売新聞)

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