Tuesday, April 5, 2011

汚染水封じ込め難航、海中に鉄板の囲い設置へ

 東京電力福島第一原子力発電所2号機の取水口近くにある電源ケーブル用トンネルの立て坑付近から、高濃度の放射性物質を含む汚染水が海に流出している問題で、東電は4日、汚染水の拡散を防ぐため、流出場所のすぐ近くの柵に鉄板を立てかけて海中に囲いを作る作業を5日から始める方針を明らかにした。

 その外側に水中カーテン「シルトフェンス」を設置する工事も、早ければ今週中に始める。汚染水の流出は4日も止まらず、止水作業は難航している。

 東電は3日、水を吸うと膨らむ高分子吸水材などを電源用トンネルに投入したが、流出量に変化が確認されなかった。

 そのため東電は、汚染水はトンネル内ではなく、トンネルの下に敷かれた砕石層を流れている可能性もあるとみて、5日から、地中に固化剤を注入して砕石層を固める作業を始める。

(2011年4月5日08時47分 読売新聞)

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