Thursday, March 31, 2011

31/03 「玉突き排水」続行、1号機プールにも注水

 東京電力福島第一原子力発電所1~3号機では31日、タービン建屋地下にたまった放射性物質を含む汚染水を除去するための「玉突き排水」作業を進めた。

 汚染水の回収先である「復水器」を満たしている水を移すため、「復水貯蔵タンク」を空にする作業を行った。1号機では、長いアームを持つ生コン圧送機を使って、使用済み核燃料一時貯蔵プールに初めて冷却用の水を注入した。1号機のプールは貯蔵燃料が少なく、注水は後回しになっていた。

 1号機では31日正午から、タービン建屋に隣接する復水貯蔵タンク(容量1900トン)の中に残っていた水700トンを、数百メートル離れた圧力抑制室用水タンク(2基、各3400トン)に移す作業を開始。2号機も同様に復水貯蔵タンクを空にする作業が続いた。3号機では同日午前、この作業を終了した。

 1号機原子炉建屋では、中国から来た62メートルのアームを持つ生コン圧送機、通称「大キリン」を導入し、これまで唯一手つかずだった貯蔵プールへの真水の注水を開始。爆発などで屋根を失った1、3、4号機は計3台の圧送機を、建屋が残っている2号機は内部の配管を使い、貯蔵プールを真水で満たす体制が整った。

(2011年3月31日21時24分 読売新聞)

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