Monday, April 18, 2011

18/04 2号機原子炉建屋、米国製ロボットで調査


  • ヘルプ
福島第一原発2号機の原子炉建屋の入口の扉を開けるロボット=東京電力提供

 東京電力は18日、福島第一原子力発電所2号機の原子炉建屋に米国製の遠隔操作ロボット「パックボット」を入れ、内部の放射線量などの調査を行ったと発表した。

 同日午後1時40分から約50分間をかけて実施した。

 ロボットは米アイロボット社が提供。東電社員らが映像を確認しながら操作、マジックハンドで建屋入り口の扉を開けて進入した。2号機内部の調査は、燃料棒が完全露出する危機が起きた3月14日以降、約1か月ぶり。東電で放射線量のほか温度や湿度、酸素濃度などの分析を進めている。

 2号機は格納容器の圧力抑制室が損傷しており、東電が公表した事故処理の工程表では、約3か月後をメドに損傷部を密閉する計画。ただ、17日に行った1、3号機原子炉建屋の調査では、それぞれ最高で毎時49ミリ・シーベルト、同57ミリ・シーベルトと、人間の作業が困難になるほどの高い放射線量を測定した。2号機からは高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏れ出しており、線量は1、3号機を大幅に上回る可能性があり、測定結果次第では、工程に影響を及ぼすことも考えられる。

(2011年4月18日21時53分 読売新聞)

No comments:

Post a Comment