Monday, April 18, 2011

16/04 近事片々:「ペンと紙があれば」と声を上げ…

 「ペンと紙があれば」と声を上げ、被災地で不屈の発行を続けた石巻日日(ひび)新聞。その手書きの壁新聞が米ワシントンの博物館展示へ。明かりはロウソク。手にフェルトペン。着の身着のままで避難した人々を情報で支え、励まし続けた記者魂。

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 大槌。避難所に散る中学野球部員。「野球すっど」。監督の声が皆を集めた。空き地と1個のボールがあれば。ノックに長靴姿の好守。よみがえる笑顔。

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 東北路に桜色を点じゆく春の風。人をしのび、わが街を思い、花見をやろうと声が上がる。連帯と心の復興の花に。

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 <人なれて山あたたまる桜かな>          麦水

毎日新聞 2011年4月16日 東京夕刊

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