Sunday, April 3, 2011

03/04 福島県立医大が広島大・長崎大と連携協定

 福島第一原発事故を受け、福島県立医大(福島市)は2日、被爆地にある広島、長崎両大学と教育・研究・診療分野での連携協定を結んだ。

 両大学に蓄積された放射線に関する研究や診療のノウハウを学ぶことで、原発事故によって放出された放射性物質による健康への影響などの研究に役立てるのが狙い。

 県立医大の菊地臣一学長が両大学に申し入れ、快諾を得た。1日には、広島大原爆放射線医科学研究所の神谷研二所長と長崎大医歯薬学総合研究科の山下俊一科長が県立医大の特命教授に就任。将来的には医学分野に加え、放射線による風評被害対策の研究や学生向けの合同講座の開設も検討している。

 協定締結後、菊地学長は記者会見し、「原爆による瞬間的な被爆とは異なり、(原発事故で)低レベルの放射線を慢性的に浴びることの影響はわかっていない。長期的な視点に立って人材育成などに取り組みたい」と語った。

(2011年4月3日00時23分 読売新聞)

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