Tuesday, July 5, 2011

05/07 よみうり寸評

7月5日付 

 「あの2人と同時代にやることが、どれだけタフかわかるだろ」──テニスのウィンブルドン選手権・男子シングルスで初優勝したノバク・ジョコビッチ(セルビア)の弁◆無論、2人とはナダル(スペイン)とフェデラー(スイス)。8年もの間、ウィンブルドンの優勝は2人で分けてきた。男子シングルスの世界ランク1位も2人で7年5か月占め続けた◆この2強時代の長く厚かった壁を〈第三の男〉だったジョコビッチがついに打ち破った。セルビア人初の快挙に喝采◆今大会は女子シングルスでも同様に新チャンピオンが生まれた。ペトラ・クビトバ(チェコ)。7年ぶりの優勝を狙うシャラポワ(ロシア)を退けた◆女子も男子同様、2人の厚い壁があった。米国のウィリアムズ姉妹。今大会までの12年間でウィンブルドン女子シングルスの勝者は2度にわたる4年連続を含め9回がこの姉妹だった◆1877年に始まった世界最古のテニス・トーナメント。幾多くり返された覇者交代の歴史を思うと感慨も深い。
(2011年7月5日13時47分  読売新聞)

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