Sunday, July 15, 2012

「最初からやり直せ」中国製の米五輪ユニホーム


ラルフ・ローレンがデザインした開会式用のユニホームを着る米国の選手たち=ロイター
 【ロサンゼルス=西島太郎】ロンドン五輪で着用する米国代表チームのユニホームが中国製であることが分かり、米議会の怒りを買っている。
 米国繊維産業の苦境を背景に、大物議員らは「オリンピック委員会は恥を知るべきだ」などと痛烈に批判。これを受けて、デザインを手がけた米有名デザイナーのラルフ・ローレンさんは13日、「2014年のソチ五輪は米国製になる」と発表した。
 騒ぎの発端は、米テレビの報道。AP通信などによると、民主党のハリー・リード上院院内総務は「すべてのユニホームを積み上げて燃やし、最初からやり直すべきだ」と記者会見で怒りをあらわにした。
 民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務ら他の議員からも「米国製のユニホームを着るべきだ」「我が国製造業が厳しい雇用情勢にある中で中国に外注するなんて。自滅的だ」などと激しい非難の声が上がっている。
 ユニホームはベレー帽、ブレザー、ズボンやスカートなど一式で、開会式などで着用する。ラルフ・ローレンさんは、2020年まで米五輪委と契約しているという。
(2012年7月15日11時15分  読売新聞)

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